Memoria ~虚ろな少年の日常

by - 1/13/2017


片思いしている女の子は親友にとられるし、童貞も卒業できないし、うまくいかないことだらけな思春期の男の子、アイヴァン(Sam Dillon)の話。その上、母親の再婚相手は厳しくて、関係は全然縮まらないし、アイヴァン自身も反抗したくなるときがある。ロシアの兵士だったお父さんがアイヴァンに残したものは、アーミージャケットと金髪と白く透き通った肌。このお父さんとの思い出が彼のアイデンティティの重要なひとつなんだけど、記憶は日々薄れていく。

James Francoの短編が原作ということで、虚無な感じの10代の日常が坦々と描かれる雰囲気が『Palo Alto』と似ていると思った。しかも、ジェームズ・フランコが教師役で登場。アナログな映像が混じって、よりインディな雰囲気。イケてる親友のアレックス役がThomas Mann!確かに背が高いけど、イケてるか?と、これまでよくやっていた役柄とのギャップに驚いてしまった。他の友人役にKeith Stanfieldもいて、結構豪華な顔ぶれなのに、友人同士の関係性についての物語というわけではなくて、ちょっともったいないと思った。


小さい頃、中学生くらい、高校生と3つの時代が出てくるんだけど、小さいときと中学生まではさらさらの金髪で、丸顔にとがった鼻みたいな感じの顔で似た雰囲気があったのに、高校生時代を演じたサム・ディロンになったら、くせっ毛にねずみ顔になったからびっくりした。さらさらのプラチナブロンドが浮いてる感じが、アイヴァンの孤独感を強調してると思ってたのに、成長したらただのイケてないslackerって感じになっちゃって残念だった。


中学生ごろのキャストのカリフォルニア感がすごい。


左から、マイルズ・ハイザー、サム・ディロン、キース・スタンフィールド、トーマス・マン、Black Lipsのコール!?高校生に馴染んでて気づかなかった。


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Monterey Media

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