Shameless 『シェイムレス 俺たちに恥はない』

by - 4/25/2012


最近は、Tumblrから見た目のインプットをすることが増えた。
メディアのウェブサイトをチェックするより幅広く情報を追えるのが便利。
そこで最近知ったドラマが『Shameless』。日本でも、 『シェイムレス 俺たちに恥はない』というタイトルでWOWOWでやっている。
話は、飲んだくれのダメ親父にとその子ども(6人兄弟)をメインに、ご近所のお盛んなカップル、潔癖症のママとふしだら娘の家族なども登場して進んで行く。
子どもたちのお母さんは、家を出てしまっていない(途中から登場する)ので、家は長女が切り盛りしている。
お父さんは本当にダメダメで何にもしてくれないんだけど、子どもたちが健気にみんなで一緒に暮らそうと頑張る姿がいいよね。
あと、それぞれのエピソードもおもしろい。
ということで、すぐにハマってしまいました。

今、アメリカで 家族物といえば『Modern Family』だと思うけど、これはまだ見ていない。
興味はあるんだけど、そこまで乗り気になれないのはやっぱりTeenagerの登場人物に惹かれないからかな?
自分の興味のある範囲はそこなので、家族物でもどうしても視点は子どもに行ってしまう。
(そういう点で、『United States of Tara』は最高に面白かった!そういう視点じゃなくても素晴らしい作品だけど)
で、このドラマのいいところは、そんな子たちがメインの兄弟の中に3人もいるんだよね。
だから1本で3通りのストーリーが楽しめる!
それに、ずっと見てると小さい子たちもかわいくなってくる。妹、弟キャラが好きな人はありだと思う。

それでは、人物紹介。


長女(21) Fiona Gallagher (Emmy Rossum)

1番上ということで、色々な仕事を掛け持ちして家計を切り盛りしている。肝っ玉母ちゃんのような役回り。でも、中身はまだ若くて遊びたい盛りの女の子。たまに女友だちとクラブへ遊びに行くことも。そこで知り合ったのが、Steve Wilton(Justin Chatwin)。高級車に乗り、高価なプレゼントをしてくれる彼を信用していいのか迷いながらも、好きな気持ちが勝り付き合う。途中、彼の家族を裏切るような行為で冷めて、別の人と付き合うが、気持ちはずっとSteveにあった。
この2人だけってわけじゃないんだけど、特にEmmy Rossumの脱ぎっぷりがすごい。 いつもノーブラだし、胸もお尻も何も隠してないところがすごい。Justin Chatwinなんて、オープニング映像(毎回流れるやつ)でお尻出してるからね。
アメリカは『Skins』があんなに叩かれたから、そういうのに厳しいのかと思ってたけど、ちゃんと場所と時間を選べばOKなんだということがわかった。


長男(17) Phillip "Lip" Gallagher (Jeremy Allen White)

Lipという愛称で呼ばれている。だらしなくて、女好きで、ワルっぽいんだけど、実は賢くて、お金とって学校のスポーツバカの代わりに試験を受けたり、課題をやったりしている。それに、いざという時はお兄ちゃんらしさを発揮して、弟妹を可愛がることができる、責任感もある。特に、男兄弟の中では1番上なので、下の2人のことは気にかけているようで、中でもひとつ下のIanは親友のような存在でもあるんだと思う。この2人の性格が真逆なので、それも面白い。Lipはとにかく男の子らしさの塊といったキャラクター。『Skins』で言ったらCookみたいな感じ。いまどきあんまりいないタイプなのでうれしい。


次男(16) Ian Gallagher (Cameron Monaghan)

 対して、Ianはちょっと違う。海軍に入るのが夢で、そのための訓練もしているんだけど、実はゲイ。バイト先の店長と不倫関係になっている。それを知ったLipが「まじかよ。何でよりによってあいつ」とうなだれるのもわかる。店長は奥さんの尻にひかれているような男で、悪ガキの万引きも口出しできないような気弱な人。でも、ひょんなことからその悪ガキの妹と仲良くなって、そしてその悪ガキとIanができてしまう。面白いのが、他のドラマで見たような、「彼のことが気になる。好きかも。男の人に恋?」っていう部分はなく、目が合った瞬間お互いの服をはぎ取る!みたいな感じの関係。でも肉体だけの関係ってわけでもなくて、ちゃんと気持ちもあるところが素敵。Ianが父親の子じゃないということがわかって、家を飛び出した時真っ先にかけつけたのが、彼の元。どなりつける彼だったけど、Ianの顔を見て、「後で行くから」と言ってくれた。Ianがちょっとでも甘い言葉を言おうとすると「その舌引っこ抜くぞ」と脅すけど、それが愛情の裏返しってのがわかるところが憎めない。


次女(11) Debbie Gallagher (Emma Kenney)

かわいい妹。面倒見がよくて、赤ちゃんの世話もちゃんとしてくれる。それに誰に対しても優しい。酔っ払って帰ってきて床に寝転がっている父親に毛布をかけてあげて、朝には温かいコーヒーを用意してくれる。まだ思春期に入る前だから、女の子というよりは、子どもって感じだけど、その純真さに癒される。この子が画面の中にいるだけでほっこりする存在感。それに、この子役の子の演技が上手。子役らしいって感じもするけど、楽しい時も悲しい時もいつも全力投球で、感情を全身で表現しているところが素晴らしい。


三男(10) Carl Gallagher (Ethan Cutkosky)

喋ることができる登場人物の中では1番年下。でも、お兄ちゃんたちと一緒の部屋だから、まわりの同年代の子よりは精神年齢は高いのかも。学校では他の子ともめて親呼び出しにあってる問題児。それに、おもちゃをトースターで焼いたり、金魚を電子レンジにかけたり、自転車でアクロバットをやろうとして怪我したり、とにかく破壊的な性格。それでも、他の兄弟たちは自分たちのことが忙しくてあんまりかまってくれない。子どもらしいかわいらしさはDebbieの方があるし、赤ちゃんの方が面倒をみないといけない手間がかかる。だからほとんどマイペースにひとりで遊んでいることが多い。ということで、あんまり喋らないけど、この坊主頭のくりくり目の子がかわいい。

四男 Liam Gallagher

両親は白人なのに、肌の黒い赤ちゃん。名前がギャグだよね。元はイギリスのドラマなので。

父 Frank Gallagher (William H. Macy)

常によっぱらっていて、家にはほとんどいなくて、いつもバーにいる。歩きながらぶつぶつ文句を言って、ふらふらの足取りで、目線の定まらない・・・。こういう人本当にアメリカの道にいたし、絶対目をあわせちゃいけないっていう危なさまでも感じさせる、さすがという演技。
でも、Frankもいつも最低な人ってわけではなくて、途中からひも同然となるSheilaには優しさもみせる。それも利害関係からくるものなのかもしれないけど。
それに、しらふの時に年下の子どもたちと一緒に遊んでいるところはかわいかった。まあ、それも父親としてではないんだけど(だから、年上の子たちは怒ってた)、それでもそういう瞬間があるだけでもうれしい。

Sheila Jackson (Joan Cusack)

潔癖症のような感じで、家の中では靴を脱がしてビニール袋に入れさせる。そして、家の外に出ることができない。でも、家の中では良き主婦で、手の凝った料理が得意。敬虔なクリスチャンの夫が娘にキレて家を出てからは、Frankをひものように住まわせる。SMの趣味がある。こちらもさすがの演技。変わり者の笑われキャラに、人間味とチャームを加えて、愛すべきキャラクターにしている。

Karen Jackson (Laura Slade Wiggins)

Sheilaの娘。Lipが家庭教師のバイトをしている。その時に、「化学って興奮するの」(とか何とか言って)机の下にもぐるようなdirty girl。父親は何とかそれを治そうとするが、効き目なし。理想を押し付けてくるだけの父に反抗して、Daddyz Girlっていうサイトで復讐する。それがきっかけで、父は自殺。Lipとの関係も悪くなった。普通のドラマではNGだろうっていうシーンをたくさんやってるからびっくりしたけど、ぱっと見は本当に高校生に見えるけど、実はもう20超えてる女優さんなので、そういうシーンがあってもいいだなと理解した。

後は長くなるので省くけど、ご近所カップルや、Steveの秘密や、子どもたちの母親も登場して、盛りだくさんのエピソードだった。
シーズン2も早く観たい。

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