Avatar

by - 1/28/2010


3Dの世界は予告編で『不思議の国のアリス』が流れたところから始まった。その衝撃はすごかった。「観るのではない。そこにいるのだ」というキャッチコピーそのままに、まさに映画の中のことが目の前で起きているようだった。でも、最後まで見た感想だと、『アリス~』の方が3Dが凄かった。短かったからかもしれないけど。『アバター』は3Dにしては長くて、気持ち悪くなるとか疲れるとかは無かったけど。あと、3Dの効果はCGの世界にははまっているけど、生身の人間にはまだ違和感があった。動きが微妙に滑らかじゃなかったと感じた。だからGiovanni Ribisiはちょっと残念。ノーム役のJoel Mooreは『ドッヂボール』から大分出世した。彼の場合はうまくあっていたと思う。Zoe Saldanaはせっかく美人なのに、素顔が1回も出ないで勿体なかった。でも彼女も大分メジャーになった。この話の好きになれなかったところはカットされたというけどやっぱり気持ち悪いナヴィのラブ・シーンと、ラスト。主人公は怪我で戦線を離れアバターになる役割を突然与えられた。徐々に先住民と心を通わし、親しくなっていくんだけど、装置から戻れば足の不自由な体の自分がいる。そのギャップに苛立ち、もっとアバターでいることにのめり込んでいく。彼のそれは逃げのように思う。そして最後はそっちでいることを選んだ。人間は地球に帰されるのに彼は残った。でも人間としてではなく。ということは人間に未来はないの?超人にしか「ユートピア」に住めないの?騒ぐのは3Dっていう方法であって、中身は騒ぐほどではない。でも3D映画はまだまだこれからなので、どんな表現が出てくるか楽しみ。

You May Also Like

2 comments