Post Grad

大学卒業したけど就職先が決まらない!っていう今時な題材。主人公のライデン(Alexis Bledel)は夢の社会人デビューが叶わず、実家に戻って就活中。しかたなくパパの仕事手伝ったり。同窓会で皆の輝かしいキャリアの話を聞いているとますます焦る。幼なじみのアダム(Zach Gilford)はロースクールに受かっているし。彼は歌うことが好きだった。小さなバーのステージだけど、夢の初舞台、ライデンをディナーに招待して長年の想いを伝えようと決心していた。しかしライデンはお向かいさんのセクシー30代(Rodrigo Santoro)と火遊びして約束をすっぽかしてしまった。アダムはNY行きを決める。ライデンもずっと希望していた職を手に入れた。だんだん大人の社会の一員となっていく。だけど何かが足りない。これが私のしたかったこと?私が本当に欲しいのは?と、最後はキャリアよりも男を選ぶっていう肩すかしを味わったようなラブコメ。ちょっと前までは女性でもキャリアを充実させることがかっこいいみたいな風潮があったけど、今はまたこういう家庭を築くことの方が理想となっているのかも。
ちなみに、ライデンの家族、『ジュノ』並に個性的で楽しい。ちょっとウザイお父さん(Michael Keaton)と、豪快、放任なお母さん(Jane Lynch)、不思議ちゃんな弟(Bobby Coleman)、死にそうな割に口が達者なお祖母ちゃん(Carol Burnett)。

Bandslam

Vanessa Hudgensは初めは主人公ウィル(Gaelan Connell)が憧れる上級生でバンドのヴォーカル、シャーロットの役をやりたかったと聞いた。でも実際にやったAlyson MichalkaはTaylor Swift風なという特に個性がある訳ではない普通の金髪美人。主人公をやったGaelan Connellもまだまともだった頃のShia LaBeouf風なという、どちらも主役級が薄味で物足りないという残念な配役。バンドメイトも元からいた2人はアジア系とお笑い要員で、濃くてうるさいしマンガみたい。スカウトしてくる子達ももろ文科系な地味なメンバーばかり。だから不良枠のRyan Donowhoが妙に浮いていた。『The O.C.』に出たりしてたけど、元Pagoda(Michael Pittのバンド)だもん。素材が違う。お母さんは『フレンズ』のLisa Kudrowだし。小学生とそのママにはちょうどいいのかもしれない。でもそしたらVanessaの根暗演技は無理があると感じた。どんなに地味で風変わりを装ったって美人なんだもん。見てるみんなもそれ知ってるだろうし。希望した役に落ちたのは金髪じゃなかったからじゃないかなと疑いたくなる。まあ、ラストはVanessaに見せ場があるけど。それにしても学校で1番人気のバンドはあれでいいのか?ああいうのは本当に存在するの?モデルは誰?ほとんどリアルが感じられない世界。携帯やコンピュータがたくさん出てくるあたりが唯一の現実か。MyspaceやYouTubeなど具体的に出てくるし。ラストのハッピーエンドにはもう言葉がない。すごいね。夢は叶うんだよ。でも、小学生相手にDavid BowieやThe Velvet Undergroundって。向こうの子はそんなに進んでいるのか。うらやましい。

Moon

Sam Rockwellの一人芝居。Kaya Scodelarioは超ちょっとしか出なかった。かわいかったけど。でも幸せだと思った。Sam Rockwellって恵まれてるのか才能があるのか。無理したり我慢したりしたことあるように見えない。いつも自由で自信がある感じ。でもそうやって自分に酔っていても見る側としてムカつかない。魅力があるし、説得力もある。話は字幕なしではちょっとわかりにくいけど、まあSF。Sam RockwellとSam Rockwellファンが楽しめるからOK。

Up / カールじいさんの空飛ぶ家

ピクサーなので本当によくできている。でもよくできすぎて私はそんなに好きじゃなかった。ラッセルが天然でやらかしちゃうっていうキャラクターだったけど、そういうの元々苦手で。カールじいさんが大切な思い出の家財一式を投げ捨てるのも理解しがたい。過去よりも今や未来に生きるってことだとおもうけど、そんなにラッセルやケヴィン(鳥)がかわいいとも思えない。また、最後にラッセルのお父さんが来ないのも悲しい。最後はハッピー・エンドにしてよ。急に現実の厳しさ見せないでよ。しかもラッセルはカールじいさんで喜んでるし。君の夢は叶ってないんだよ!どこまで天然なんだ。

Adam

アスペルガー症候群についてはよくわからないんだけど、コミュニケーションに難ありって思った。ある分野では天才的な力を発揮するんだけど、変なところにこだわりすぎちゃう。アダム(Hugh Dancy)は毎日同じ格好をして同じものを食べる。家と会社の往復だけでたまに人間観察しに表へ出るくらい。父を亡くしたばかりで保護してくれる人がいなくなってしまったところに会社を首になって生活のリズムが狂ってしまった。そこで同じアパートに一人暮らしするために越して来たお嬢様ベス(Rose Byrne)と出会う。アダムは初めから彼女に好意を抱いて仲良くする。アダムの良き理解者のハーランの助言も得てしだいと打ち解けていく2人。だけど、アダムの障害と彼女の家庭の問題が2人の間に立ちはだかる。全体的にのほほんとしたロマンチックな物語。でも障害者と自立途中のお嬢様のラブストーリーって言えばそうなんだけど、NYのお金持ちのおままごとともとれるし、主役の2人が美男美女だからさらに現実離れして見える。Hugh Dancyの顔で「キスしてもいい?」とか言われて拒否するのは無理がある。これでますます文系女子の王子様の地位を固くしたHughだけど、天文学の天才の台詞を一気に喋る演技は顔だけじゃないと実力を証明している。

Ever After

ウェディング・シンガー』『50回目のファースト・キス』と見たらこれが見たくなっちゃった。Drew Barrymoreかわいい。この作品は本当にDrewのためだけにあるようなもの。継母のAnjelica Hustonも似合い役だけど、得してるのは断然Drew。唯一の残念ポイントは王子が全然かっこよくないとこ。誰もやりたがらなかったのだろうか。それともこれもDrewを引き立たせるための作戦だったりする?

50 First Dates / 50回目のファースト・キス

ウェディング・シンガー』の後はこれを見たい。より2人が強力になって、泣き度もアップ。脇役のキャラもより濃くなった。どっち派かといったらルーシー(Drew Barrymore)の筋肉バカな弟をやったSean Astin。Rob Schneiderは初め好きだったけどそろそろウザイ。白人なのにアジア人がうまいというネタばっかしで。Adam Sandlerになれなかった理由は結局顔なのか。
あと、ワッフルでつくるオブジェ、ログハウスよりインディアンテント、ティピーの方が好き。煙まで再現していて完成度高い。

The Wedding Singer

Drew Barrymore×Adam Sandlerはいつ見ても安心していられる。2人とも変わらない好みが合うし、ベタにロマンチックしてもこの2人なら許せる。前見た時よりも80s音楽に詳しくなったのでより楽しめた。脇役も2人の主役っぷりをじゃませずこの濃い仮装の世界によく馴染んでいて素晴らしい。

True Romance

大作感があるのにインディ感もして、誰でも知っているようでカルトっぽかったりする不思議な世界。アクションだからって男っぽいかといえば、そうでもなく。女目線からでも楽しめる。Christian Slaterの最後のかっこいい姿?最高に不良な役かと思ったら、コミック店員でおとなしめの青年という設定でびっくり。だけどそういうヒーローとかの妄想が得意な体質だったんだと思う。だから惚れた女を守るために命がけになって。それにしても役者が豪華。Samuel L. Jacksonなんて超ちょっとしか出ないし、Gary Oldmanの変人演技も見られるしBrad Pittは若いし、Christopher Walkenかっこよすぎ!女の子ウケポイントとしてはやっぱりその色使い。カラッとしたLAの空気にマッチするアラバマ(Patricia Arquette)のバカンス・スタイルは超キッチュ。『スパン』でBrittany Murphyが同じような格好してたけど、これは流行だったのかな。Patricia Arquetteはその後も似たようなアクション映画で戦う女を演じてたけど、いまいちパッとしないのはやっぱりこのファッションがないからだと思う。セクシーな金髪美人ならいくらでもいるもん。レオパードのレギンスやターコイズでブラとピアスを揃えちゃうくらいの格好じゃないと。

This Is England

イギリスの若者文化というのはやっぱり群を抜いて個性的で魅力がある。この映画で描かれるスキンヘッズもそうだけど、ショーン(Thomas Turgoose)の通う学校にはいろんなスタイルの子達がいて見ていて面白かった。若い子は流行に敏感だから80sになったのに70sの格好をしているとからかわれる。ショーンが好きになる女の子はCulture Clubの影響を受けてる。『Son Of Rambow』でもそういう子達はいたけどここまでフューチャーされてなかったから面白かった。
ストーリーの方は考えさせられることがたくさんあった。お父さんを戦争で亡くして寂しいと思う気持ちと、男だからという自覚が芽生えてきて泣きべそしていられない微妙な時期にいる主人公のショーン。そこで仲間に入れてくれたスキンヘッズの道に入っていく。声をかけてくれたウッディ(Joseph Gilgun)は平和主義で格好にはこだわりがあるけど、仲間とつるんで時々空き家を襲撃して遊ぶくらいで満足している。そこへ昔の仲間のコンボ(Stephen Graham)が出所して戻ってくる。彼の方は攻撃的で白人至上主義の思想が激しい。ショーンは徐々にそっちのグループ活動へと足を踏み入れていく。格好から入って仲間になったみたいで満足していたのが、一人前に自分の意見を発するようになる。大人になったような気になるが、彼もまだ守られているし、いざとなったら何の役にも立たない。まだ子どもなんだと気づかされる。
演じたThomas Turgooseは演技しているというよりは自分がそのままそこにいるという感じで自然に溶け込んでいて、惹きつけられた。まだ幼い声がすごくかわいかった。笑い声なんて赤ちゃんみたい。『E.T.』の頃のドリューを思わせた。『Skins』のJack O'Connellも見た目に全然違和感なく似合っていた。コンボを演じたStephen Grahamは『Awaydays』でも兄貴分で、若い役者たちの中でしっかりとした演技力で作品に安定感を与えていた。

The Dreamers

フランス人の姉弟との奇妙な数日間をアメリカ人のマシュー(Michael Pitt)の目から描かれる。革命の時代というのもあるし、フランス人の気質の差が2人と長く接するにつれて明らかになってくる。古い映画という共通の趣味で通じる部分があって一つになれた気になっても結局違うんだと気づかされる。マシューはフランスのために戦う気にはなれなかった。2人のためだったらいくらでも戦うだろうけど。
それにしてもこの子どもたちだけの退廃的な生活ぶりはフランス、パリという地じゃないと許されない独特のものだと思う。うらやましい。

Awaydays

やっぱり、少年から大人になる時期、その頃が1番美しい。野生的に欲に走ったり、挫折したり、傷つきやすかったり。そして心のカバーを分厚くしていく。時折見せる何事も全て見通したような冷めた目にはドキッとさせられる。
これはフーリガン映画ではない。相手のフーリガンたちと見比べてもらえば明らかだが、「Pack」の若者たちは一種のギャングで"Mods"や"Punks"のような若者文化の一つだといえる。お揃いのパーカにアディダスのスニーカーは彼らのユニフォーム。ヘアスタイルだって1979年の最先端といっていいくらいスタイリッシュ。特にリーダーのエルビス(Liam Boyle)は格が違う。モヘアのニットをさらりと着て似合うのはさすが。主人公のカーティ(Nicky Bell)の目を通して描かれるから一つひとつの出来事に対するエネルギーがすごい。お母さんのお葬式を抜け出してチームの元へ走るあの勢い。あれこそ青春と呼べるもの。敵地へ繰り出しては喧嘩して、あとはパブで祝杯。そんな繰り返しの日常。しかし歯車は次第にずれて行く。それぞれが異なる方を見出す。そしてもう元には戻れない。完璧はこの世には存在しない。永遠に今は続かない。いつか終わりは訪れるし、壊れてしまう。ただ、その短い時を彼は濃く生きたと思う。つまらない会社のデスクでボーとしている顔から殴り合いをしている時、エルビスに対する憧れの眼差しから将来を見つめるようにと、少年は成長していく。

Apartment Zero

Colin Firthといったらという気難しい英国紳士役で楽しめた。クラシック映画マニアで、病気の母を気遣うマザコン気質、几帳面できちんとした身なり、傘をステッキみたいに持ち歩くのも様になる。そしてちょっとぎょろっとして気味悪くもある目は同時に心の不安も映して表情にぐっと深みを与える。謎が多いが気の合う同居人との生活、近隣の者達との関係、サスペンスでドラマチックでもあるけど、やっぱり心に来るのは気質の違う青年同士の友情とかけひき。どこまで相手に心を許すか。信じたいけど裏切られたときは辛い。愛した者には良い面しか見えなくなって、相手を美化してしまう。真実が明らかになった時、それでもついていくか、それともそこで決別することができるかの判断が迫られる。

Bastard Out of Carolina / 冷たい一瞬を抱いて

アメリカン・クライム』に続いてまたこんなにも辛い話があったのかと驚いた。当時のJena Maloneはエレンよりも若いはず。素晴らしい演技。
古き良きアメリカ、家族の絆が今よりも強くて兄弟が助け合っている時代。末っ子でかわいがられているアニーの娘ボーンは私生児となってしまったため、家族はなんとかそれを取り消すために役所へ何度も通う。ほどなくしてアニーは新しい男と出会い、また娘をもうける。幸せな家族を築いたと思ったとたん、その男を失ってしまう。それからは慎重になり、良き母親であろうとする。もう信じないという気持ちと、もしかしたら今度こそという気持ちで揺れ動く。そして出会ったグレンと再婚する。彼はアニーにはべた惚れだが、少々気の荒い男だった。一家は、新居に越し、家族とも離れて生活を始めた。しかし、それはなかなかうまくいかない。家賃が払えず家を転々とする生活。アニーの家族からも見えないプレッシャーをが、かかっていたかもしれない。グレンは次第にイライラ解消の矛先をボーンに向け始める。彼女は自意識も目覚め、何が起きているかもわかっている。だから母親のためにも耐える。アニーも娘を守ろうとするが、結局はグレンのもとに戻ってしまう。病気の叔母の面倒を見るために遠くの家に預けられてボーンはつかの間の幸せを得る。そこで田舎を出ていた親戚のお姉さん(Christina Ricci)に人生を生き抜くアドヴァイスをもらう。叔母がなくなり、再びグレンに暴行を受けるボーン。今度は親戚中にそのことがわかり、また別の叔母の家に預けられる。その頃には彼女は母親を憎むようになる。唯一の親から愛を受けられず絶望したボーンだったが、彼女にはまだ頼れる親族がいただけよかったと思う。守って、そばにいてくれる人がいるといないとでは大きく違う。最後にアニーは取り直した出生証明書をボーンに渡して去っていく。アニーがボーンのために唯一してやれたこと。これでボーンは大きくなっても一人ではなくなった。憎い人かもしれないけど自分のルーツの証明となる人だから。

Boy A

雑誌でよく見るあの子はこの子だったのか!という驚き。しかも超かわいい。社会に免疫がないから、些細なことでもすぐに困ってしまって「うーん」って考えたり戸惑ったりするその一挙手一投足が全て小動物の様でかわいい。けど、物語はかなり深刻。挿入で部分しか分からないけど、やっぱり犠牲者は子ども。主人公のジャック(Andrew Garfield)は少年時代、母親は病気で父親にも構ってもらえず、親友も兄から虐待されていた。寂しさを埋めるように2人でつるんで、いたずらしてキャッキャッしている。それが2人の世界だけで終わるなら良かったんだけど、そこからまた犠牲者が生まれてしまったのが不幸。また、担当でジャックに父親のように接してくれるテリーの実の息子も親の離婚で寂しい思いをしていた。そういうように子どもたちを追い詰めてしまったのは大人たちなのに、それに気づいていない。彼らも彼らで精一杯だから。完璧にやりたいと思って完璧にやっているつもりでも、完璧になんてできない。ラストが悲しすぎる。

Star Trek

前の話を知らなくても十分に楽しめるようにできていたのが素晴らしい。キャストもそこまで有名な人を集めていなくても、そもそもキャラクター自体が超個性的でそれをいかすためにはよかった。その上その若い俳優たちのバランスというか、コンビネーションがすごくよかった。
それにしてもJimmy Bennettのママはそうとう力入ってる。大作にしか出ていないんだもん。でもちゃんと役を取ってるってことは技量もあるんだろう。顔も昔はかわいいだけでよかったけど、大きくなるとだんだん難しくなってくるから。

Gleaming the Cube / ローリング・キッズ

Christian Slaterは変な顔の人って印象が強いらしいが、私から見るとかっこいいと思う。ツンツン髪が不良っぽくて、切れ目がやんちゃさ、そしてやっぱりあの喋り方がつっぱってるんだけど、本当はまだ幼さが残る、だけど無理やり大きくなろうとしている、そういう世代の代表に合う。
この映画では、養子として迎え入れたベトナム人の兄が完璧なため、スケート・ボード仲間とつるむことしか能のない少年ブライアン役。ブライアンはつっぱってるんだけど、兄の存在を既に受け入れていて、同じ部屋でうまくやっている。母親は彼に共感してくれるが、父親はできる兄にしか興味がない。また、兄は兄で自分のルーツのコミュニティでの生活のほうに重きを置いていて、あんまりかまってくれない。ブライアンの仲間たちはみんな高級住宅街に住み、生活に困らないで遊んでいられる身分。だけど、親子関係は満足できていない。だから反抗するし。だけど、家族の一員の死をきっかけに少年が行動を起こす。
ピザハットの宅配ワゴンにスケートキッズが山盛りになっている画とか見ていておもしろい。その中には本物もいるし。

Котёнок / こねこ

ロシアの子どもは本当にかわいいな。中性的で透明感があって本当に陶器でできた人形みたい。名前もマーニャとサーニャってかわいいし。
猫愛に満ち溢れていて、北の地、ロシアという異国感がおとぎ話っぽさをさらに増大させている。
実際の猫を使ってここまでリアルなフィクション作品をつくったのが素晴らしい。

Torch Song Trilogy

ドラッグ・クイーンを描いた映画は感情に訴えかけるものが多い。マイノリティとして心を強く持たなければいけない彼女(?)たちの生き様は、感動を呼ぶし、その強い芯も時としてぽっきりと折れてしまう。その落ち込みは人並み以上だろう。だけど、そのまた後には美しい仮面をつけて現実世界のステージへ戻ってくる。そのプライドの輝かしいことといったら。道化を演じるんだけど、美しすぎる。そして愛さずにはいられなくなる。
それプラス、この映画は3世代にわたる家族の物語と、友情についても描かれている。何と言っても脚本とキャラクターが魅力だ。もともとが舞台だったので、そのミニマルな特徴ある設定は映画に移すと活きないとも感じる。年が急に飛ぶのもちょっと不自然だった。特にMatthew Broderickが童顔だから、ちょっと説得力ないと感じるところもある。だけど、かわいいので良し。それに、この時代でこの役を他の若手俳優にできたか?というと想像ができない。Matthewの持ち味である清潔感があって、誠実な、だけどもやんちゃな面もある俳優は当時はそんなにいなかったと思う。彼はその後舞台俳優としても活躍するし。

Threesome / スリーサム 危険な関係

やっぱり好きだ。別に“スリーサム”が目的ではない。それよりももっと特別な、3人の若者の心の交流に惹かれる。大人になる一歩手前の時期に、人生に迷いながら、悩みながら、試行錯誤して成長していく。その中での3人だけの不思議な世界ができて、それは他の人は共有できない。彼らだけにしかわからない。それを監督の実際の思い出をもとに作られているから、一緒に観客も共有できる気がする。そしてその特別な思い出を是非物語りにして閉じ込めたいと願った監督の思いが伝わってくる。

Never Back Down

すっごくキャスティングは良いのに話がダメすぎる。
主役のジェイクはアメフト部に所属していたが問題児だった。母親とデキル弟と3人暮らし。演じたSean Farisは、若い頃のTom Cruiseを髣髴とさせる典型的好青年というルックス。少女向けロマコメの王子様役からアクションへという流れは容易に想像がつく。この時点で彼には私は何も期待していないんだけど。
ヒロインはAmber Heard。セクシーな金髪美人の中では『スモーキング・ハイ』に出たりしてて結構好き。だけどホラーやスリラーのセクシー要員でしかキャスティングされないとしたら勿体ないし、先がない。
ライバルのライアンは、お金持ちのお坊ちゃんで高校も地域も彼が仕切っている。演じたのはCam Gigandet。『トワイライト』でも悪役をやっていて、そういうのが好きなのかな?マッチョでブロンドの短髪に子犬のような瞳。今が旬。
と、主要3キャストは、典型的な3角関係でキャスティングも文句無し!
なのに、このダサさと言ったら。
青春アクション物に中身を求める方が間違っているのかもしれないけど。
でも、Evan Petersには本物になって欲しい。彼は主人公の相棒となる3枚目役。彼もお金持ちの種族で、人生に退屈している組。だから、殴られて血が出てもそれを快感と感じる程、アタマがやられている。でも、その興奮した表情がリアルで、ビデオカメラで勝負のシーンを撮影しているそのちょろちょろした感じもまたチャーミング。こういうのがいるからアメリカの俳優も好き。下手にいいかっこしないで、このまま奇妙な脇役街道を進んでいって欲しい。次回作は『Kick-Ass』!

Innocence / エコール

イノセントという原題がまさにぴったりな世界。映像も物語も。
印象に残ったもの、水、緑、明かり、足、リボン、蝶、肌、ピアノの音。
女の子だけの特別な世界。
でも、綺麗なとかピュアなとかだけではない、恐怖も同時に抱えている。
時に冷たく、残酷になる子どもたち。
そういうところも良く見ている。
女の子をあれだけ大切に美しく育てているのに、結局最後は外の世界へ出て行って、男の子に出会う。
でも、あそこで育った子達は普通の子達とは違う選択をするのかな。
教師の2人も元生徒だったというのがそれを物語っている。

The Boat That Rocked / Pirate Radio / パイレーツ・ロック

Image and video hosting by TinyPic2回目だけど、やっぱりラストは感動した。「音楽があったから生きてこれた」音楽ファンなら共感せずにはいられない。
キャストも個性的で、みんな結構地で演技している感じが、和気あいあいの船上クルーの雰囲気を出すのにも良かったと思う。
Bill Nighyは本当にかっこいい。年老いても自信を失わず、かっこつけてる。そして細かいところまでこだわりを持っていて、それを昔から貫いていているからブレがない。例えそれが常識からずれていたとしても、年の功でそれさえも越えてしまう。
Philip Seymour Hoffmanはさすがベテラン。文句なしです。
Rhys Ifansは登場のシーンがかっこよすぎる。正統派な二枚目じゃないのに、それを無理だと思わせない堂々とした演技でうまく騙している。この人もやっぱり変態的に俳優で生きているだけある。
Nick Frostは体同様態度も堂々としていて安心感がある。
Rhys Darbyは『The Flight of the Conchords』での役がすごく好きだからそれと似たキャラクターで良かった。神経質そうな変な英語を喋るおせっかいなやつって感じ。
Chris O'Dowdの役サイモンはすごくかわいい。ルーザーなんだけど、ほっとけない。愛嬌がある。『The IT Crowd』の時は立場が上なのに、今回は下っ端だったのがよかったのかもしれない。
Tom Brookeの役ケヴィンも最高に変わり者でクリスマスの時にウサギの着ぐるみ着てた時みたいに、マスコットみたい。
同室となるカールを演じたTom Sturridgeは本当に地に足のついた俳優だと思う。そして醸し出すオーラに余裕がある。それは演技ではなかなかカバーできるものではない。生まれつきのギフト。その特長を活かした役をちゃんと選んでやっているのにも好感が持てる。かといってつまらない王子様ばかりをやるのではなくて、自分のためにも挑戦できるものを見極める力もあるのがすごい。

Parting Glances

若かりしSteve Buscemiが美しい。エイズにかかって余命少ないアーティスト。自分を哀れんでみて、あまり外出はせず、1日中ベッドの上で過ごしている。ご飯も、元彼のマイケルが作りに来てくれる。それでも食べないとわがまま言ってみたり。部屋の片隅はテレビのモニターで埋め尽くされていて、そこではMTVやニュースがずっと流れている。元気な頃はバンド活動をしていて、その頃のブロマイドが壁に貼ってあるのだけど、それがものすごく美しい!テレビで偶然流れたPVは、もろMTVなノリ。細身で色白なBuscemiはゲイ・カットがよく似合う。しかも、マイケル役の人よりも小柄で、彼の膝の上にちょこんと座るところもかわいい。
あと、目を引くのは。レコード店員の男の子。マイケルには可愛すぎてもったいない。若い向こう見ずなところが、ちょっといたずらっぽいチャーミングな顔に合っている。

Boogie Nights

久しぶりに見たけどやっぱり面白かった。真似できる人生ではないけど、それでもやっぱり人間だから共感できる部分はある。Mark Wahlberg演じるエディは実家暮らしだけど親をうざがってて自分の存在価値を見出されたから調子に乗って家を飛び出す。でもショービズの世界は想像以上に冷酷で、純粋な少年の心はすぐに犯される。唯一の心のよりどころである監督と仲間たちも同様に既に心は死んでいるから彼らに助けを求めてもまともなものは帰ってこない。それでも不器用に愛を求め、愛し、人生を生きようとする。Julianne Mooreは本当に上手な女優さん。母親らしいところをみせたかと思ったら、じつはそれも振りで本心は何も感じていない。ただのドラッグ中毒者。それでも美しくてだから説得力がある。Heather Grahamも同様に妖精のような美しさを持っているから、このまやかしの物語にはぴったり。Philip Seymour Hoffmanの太ったゲイ役もすっごくキュート。この人は本当にカメレオン役者。これだけの演技派を集めても、思いっきりエンターテインメントできる監督のPaul Thomas Andersonもやっぱりすごい。

Slaves of New York / ニューヨークの奴隷たち

有名なキャストは出ていないし、ビデオのパッケージに書かれていたあらすじも全然違ったんだけど(それってあり?)、NYという街のもつ独特の雰囲気がすごく伝わってきた。登場人物はみんなアートと関わりがあって、付き合いでパーティに参加したり、ゲイの友人も多い。休日に草野球をしたり、ギャラリー、タクシー、カフェ、アパート、公園。そういうものすべてがオシャレ。
Steve Buscemiが新進気鋭のファッションデザイナー役で出演している。全身黒でかっこいい。

Heathers / ヘザース/ベロニカの熱い日

ブラックで変な映画と言われているけどすっごく好き。出演者も良いし、オシャレだし。Winona Ryderは90年代の女優のイメージがあるかもしれないけど、1番輝いていたのは1990年までだと思う。誰も真似できない個性があって、見た目のイメージもすごくオリジナル。Christian Slaterも90年代はじめが頂点だったと思う。ホントにホントにかっこよかったのにな。珍しい顔してる。喋り方はAnton Yelchinが受け継いでいることを最近気づいたけど。
もうひとつの良い点、ファッション。80sはファッション的にも見所がある映画がたくさんあるけど、この映画のファッションは特に個性的。カラータイツの使い方がすごく参考になる。クロッケーを楽しむお金持ちだからプレッピーなブレザースタイルが多いけど、パーティの時はドレスアップもちゃんとする。また、ヘザースの3人には赤・黄・緑とテーマカラーがあって、ベロニカも青と黒が多い。そういう色の組み合わせの遊び方も参考になる。

Sleepover

ずいぶん昔の映画だから懐かしい顔がたくさん出てきた。まず主役のジュリーはAlexa Vega。『スパイキッズ』シリーズで有名になったけど、その後見なくなったな。この時は、まだその勢いのある時だから怖い者知らずでそれが画面からも伝わってきて、見てるこっちも元気がもらえる。主役にぴったりのキャラクターだと思う。主人公の親友ハンナ役はMika Boorem。とがった鼻がチャーミングな女の子。『アトランティスのこころ』でのおませな女の子なイメージ。今回もいまいち自分に自身が持てない主人公を励ます役どころでしっかり者してた。他はぽっちゃりと赤毛というこのちょっと地味チームに対抗するのが、Sara Paxton演じるステイシー率いる人気者チーム。ステイシーはもとはジュリーの親友だった。しかし中学にあがるととたんに離れるお決まりのパターン。他の仲間にはBrie Larsonも。Brieは子役のころは目立たなかったが、着々と頭角を現している。これから期待の女優さんだ。ジュリーが片思いする高校生はSean Faris。まあ普通のイケメン。その友人役にDouglas Smith。そんなに大きな役はやってないけど、1度見たら忘れない顔をしている。くるくるヘアーがかわいい。他にも、お笑い要素としてSteve Carellが出ていた。あ、あとジュリーの兄役でSam Huntington
だけど、この映画を見ようと思ったのはジュリーのチームの親衛隊長ラッセルを演じるEvan Peters。ジュリーたちからはスポンジ・ボブって呼ばれていて。それくらいバカってことなんだろう。でもそのネーミングはすごくセンスある。他のメンバーにはHunter Parrish。見たことあると思ったらこの前見た『セブンティーン・アゲイン』のスタン役してた子。お調子者3人組はもちろん移動手段はスケートボード。ちゃんとヘルメットしてるのがかわいい。
こう見るとやっぱりドラマで活躍している子が多い。日本にはなかなか入って来ないから知る機会がなくて残念。でも、ドラマって見始めると長いからな。根気がいる。それくらいのめり込める内容なら問題ないけど。

Like Minds / Murderous Intent

見所はTom Sturridgeの変態キャラクター。Eddie Redmayne演じる主人公のアレックスは私立校のおぼっちゃまで寮の部屋も1人で使っていた。そこへ転校してきたTom演じるナイジェル。アレックスは気になって部屋へ先に帰り、彼の荷物をチェックする。するとトランクの中には動物の剥製が入っていた。驚くアレックス。すると入り口の隙間からナイジェルが見たな~って覗いてる。他にも、アレックスが部屋へ戻ってきたら変な臭いがする。机に向かっているナイジェルの様子をうかがうと、鳩の解剖をしていたり。他にも大掛かりな器具を使って実験をしていることが多い。そんな普通じゃないナイジェルの役をありえるように見せているのはTomの生まれつきの高貴な顔立ちと育ちの良い雰囲気だと思う。それに対して、思い悩むアレックスの役にはEddieは美しすぎると思う。トレードマークの赤毛も、あの顔だと田舎っぽいというよりはゴージャスだから。少年ぽさも本人は持っているのかもしれないが、見た目からはそれがわからない。顔の良い俳優はやる役柄が制限されるから本当に損だと思う。
物語の方は、スリラー、ミステリーのジャンルだから文句は言えないのかもしれないけど、せっかくだったらもっとアレックスとナイジェルの関係を描いて欲しかった。お客さんが見たいと期待するのもそこだと思う。それをただ匂わす程度でこれはそういうのじゃないよってかっこつけてるところがかえってかっこ悪い。作品自体は評価されない(サンドラ・ブロックのせいもある?)『完全犯罪者クラブ』のがまだ楽しめる。

Tormented

今1番のお気に入りOlly Alexanderが出ている映画がやっと見れた。Ollyは胸に"Geek"と書かれたバッヂをつけたいじめられっ子ジェイソン役。まあまあ出てくるけど、特に重要なキャラクターでもないからポスターにも載ってない。
これはイギリス版『スクリーム』とも言われているけど、私自身が『スクリーム』より『ラストサマー』派だったからその例が良いのかわからないけど、私から見たら『Skins』+『ファイナル・デスティネーション』って感じ。今時のリアルな若者描写と意味もなく(ホントはあるけど)残酷に殺されるティーンたち。『アレックス・ライダー』のAlex Pettyferや『Skins』のApril Pearsonらがいじめっ子役でセクシーな姿を披露する。いじめっ子の中でも中立的でちょっと良い子なのがDimitri Leonidas。個性的な顔立ちをしている。主役のTuppence Middletonはかわいらしいお人形さんみたいな子。でも時々みせる冷たい表情が印象的だった。
殺され方が本当に残酷というか生々しくて気持ち悪かったけど、若い子をターゲットにつくってるという点では大成功だと思う。

I Love You, Man / 40男のバージンロード

Jason Segelのベニス・ビーチでのお散歩スタイルがすごくかわいかった。短パンにムートンブーツ。カリフォルニアのリラックスムード。Jasonは大きいからさらにそれが似合う。もさーっとした感じもまた良い。今回はいつもとちょっとだけ違うキャラクターで、女の付き合いは後腐れない方が良いって真剣にならないタイプ。いつもは超ストーカータイプなのに。でも、男の子の趣味をやめられない部分は一緒で、裏庭のガレージで楽園のように生活している。Paul Ruddもすごくハマリ役だった。女友達しかいないっていうのでも女遊びばっかりしてるプレイボーイタイプではなくて、気が優しいからっていう人が良さそうなのはPaulだったから良かったのかも。でも、Jasonと並ぶとその身長差でPaulが全然かっこよく見えなかった。Rashida Jonesはちっちゃくてかわいいけど、勝気でハキハキした正確のところが好感が持てる。Andy Sambergは演技下手だったけど、かわいいからOK。良いとこ取りの明るい弟っていうキャラクターも似合ってた。ゲイでも開放的なタイプだから地でいけたのかも。

Die Hard

Bruce Willisの白タンクは置いておくとして、完璧な脚本に感動して涙した。どんな小さな登場人物にも意味があって、それぞれの人物描写も丁寧。例えばニュース番組のメイン司会者とか。話全体には全然関係ないんだけど、その人のキャラクターによってふっと心が和んだり、部下のキャラクターがより際立ったりする。人間だけじゃなくて、事件や物の組み合わせなど全てにこだわって綿密につくられていると感じた。

17 again / セブンティーン・アゲイン

Zac Efronがスーパーアイドルなのはわかるけど、それを十分に活かせてなかったのが残念だった。確かにダンスやバスケのシーンで彼の得意なものを披露しているが、ファンの心理からしたらもっとそれが見たいはず。それだけが。だから中年のおじさんがある日高校生になって人生をやり直すっていう物語にZacを入れた時点で間違いだった。おじさんの部分なんていらないもん。ただ、奥さんがLeslie Mannってところはポイント高い。かわいい奥さんのイメージにぴったり。Zacとイイ感じになるのも結構自然だった。主人公の親友役のThomas LennonもITで儲けたオタクって設定がリアルで、『ROTR』のネタは面白かった。娘役のMichelle Trachtenbergは顔怖いんだよね。インパクトあるのはいいのかもしれないけど。
音楽面では、はじめの方でSpoonがかかったのはびっくりしたけど、それ以上にVincent Vincent and the Villiainsがかかったのがびっくり。でも、場面にも合っていたし、「On My Own」も好きな曲だからすごく良かった。パーティのシーンではThe Virginsがかかってた。

Don't Look Back

Bob Dylan、23歳の頃イギリスツアーを追っかけたドキュメンタリー。
全然Bob Dylanという人のことを知らなかったから、単純にかっこいいと思ってしまった。凡人とは別次元で生きる生まれながらの選ばれた人。なりたいってなれるものじゃない。生まれつき。憧れられる対象。何かを与える存在。時代がどんなにたっても彼のファンがいなくならないのはそんな人並み外れた才能からくるのだろう。
ただ、近くにいる人となると彼ほど面倒臭い人はいない。心が休まることはあるのかな。いつも何かしらのピリピリした緊張感に包まれている気がする。
まあ、スターとはそういうものなのかもしれない。

Mama's Boy / ママ男

(500)日のサマーが騒がれているけど、それにしっくり来なかった人はこっちがおススメ。サマーの方は、エレベーターで「The Smiths」を聴いてるところで共通の趣味がみつかって恋が始まるけど、この映画も「The Smiths」と「Morrissey」が2人をつなげる重要なキーワードになる。Jon Heder演じるジェフリーは幼い頃に父親を亡くし、それ以来29歳になってもまだ母親と一緒に暮らしている。だからか2人の関係はちょっと普通じゃなくて、お互いの生活に干渉するし、ジェフリーはママに対してちょっと過保護でもある。そんなママが「できないことはない」というポリシーを持って活動を行っている男マートに出会って付き合いだしたから2人だけの生活から一変。今までに起きなかったことに対応しなきゃならなくなってジェフリーはぐんと成長する。ジェフリーはアメコミのコレクターでもあり、手袋をして貴重なコミックを扱うっていうかなりのオタクキャラに描かれている反面、The SmithsやThe Jamのファンという音楽の趣味はかなりクール。そして格好も黒のスキニーにシンプルなジャケットとオタク臭さはない。だからJon Hederを「Napoleon Dynamite」だと思って見ているとあれ?って期待を裏切られるかもしれない。私はもともとJon Hederはかっこいいと思っていたし、(背高いし、スタイルいいし)相手役のAnna Farisもアイドル並みのルックスで、ノラのキャラクターも社会に立ち向かうアート系っていう都会っぽい女の子でかわいい。まあ、JoeとZooeyには負けるかもしれないけど、コメディとしてはかなりビジュアルが良いキャスト。それに加えて音楽の趣味もいいし、ジェフリーの好きな映画は『Say Anything...』!完璧!
といいつつ、私もこの映画にこんなことを期待していなかった。見ようと思ったのはジェフリーのバイト先の少年役のEvan Petersが見たかったから。彼の登場は2シーン。台詞はかろうじてあった。やっぱりかわいかった。

Desperately Seeking Susan / マドンナのスーザンを探して

Madonnaはやっぱりただのアイドルじゃない。他の人がやってもこうはならない。時代のせいもあるかもしれないけど、これだけエッジィでストーリート感があるのに同時にポップでオーラがある。良い子ちゃんなアイドルじゃないし、パンクなバッドガールなだけでもない。下品な行動してても女の子っぽいカッコも似合う。あの頭に大きなリボンをつくったマドンナルックは真似したくなるほどかわいい。そして登場シーンもすごく印象的だった。オープニングが素晴らしい映画は素晴らしいけど、主役とか重要な役の人の初登場シーンもすっごく大事。だからこの映画はそこだけでもう夢中にさせてくれた。
と、これだけマドンナを褒めてみたけど、この映画はもう1人の女の子Rosanna Arquetteが主役だし、彼女の成長と恋愛のドラマはすっごくキュートでたとえマドンナがいなくても私はこの映画を好きになったと思う。偶然の出会いで恋に落ちるってすごくロマンチックだし、その場所はNY。相手は映画館に勤める映写技師ってのもポイント高い。ちょっともっさくてもまいっかって思える。
あともう1人好きなキャラクターはマドンナの親友の女の子。紫ヘアーが個性的でいかにもアート系女子な部屋もかわいい。
とにかくこれは女の子映画。男女の恋愛が盛り上がりどころかもしれないけど、それよりもスーザンとスーザンに憧れる専業主婦のクレイジーなドラマ。男たちは頼りにならない。女の子だけでも楽しくやってけるっていうウーマン・パワーをアピールしている。

Repo Man

Emilio Estevezって何かいつも瞳孔見開いてて何に怒ってるかわからないんだけど何故か熱い男ってイメージだから、こういうちょっとむしゃくしゃした、エネルギーが有り余っていてどこかで発散させたい若者が似合う。自身もすごい若いからピチピチしていてかわいいし。今時はむしゃくしゃしていても傍観者になっちゃうんだろうけど、80sは若者の力がすごい。自分たちの可能性に気づいて、それをどうにかしてやろうというのがすごく伝わってくる。90sまでいくと、それに調子付いてきて逆に怖い者知らずになっちゃう。80s年代の頃はまだ怖い大人がいて、子どもたちはそういう人から学ぶことがあった。このEmilio演じるオットーは郊外独特の社会のなかで、自分なりにサバイバルしていく。生きがいを見つけられたのはラッキーだったと思う。だって、まわりでは新興宗教にはまってしまう両親や、ドラッグ中毒でコンビニ強盗で生計をたてる仲間たちがいる。そんななかでそのままその生活に染まることもできたけど、オットーはレポマン(借金滞納者から車を取り立てる人)にスカウトされて、その先輩たちから違う世界を教えてもらう。その中でもリーダー的なのがHarry Dean Stanton。この人凄く好き。若い頃を知らないからかもしれないけど、良い具合に乾いていて、かっこいい。話しは宇宙人が出てきてSFもからんでくるあたりが良くわからないけど、それでも80sだったり、郊外の雰囲気を知るには十分。ナイスキャラだったのは、オットーの幼なじみ(?)の子。名前忘れたけど。元祖ナポレオン・ダイナマイトって感じの見た目で超かわいい。80sのギークファッションに勝るものはない。

The Cribs @ Akasaka BLITZ 10/21/2009

最新アルバムの先行シングルがどうしても駄目で、アルバムは聴いてないけど、ライブに行って来ました。あのジョニー・マーがいるからか、いつもの客層より若干年齢高め、イギリス人多めって感じでした。実際に聴いてみてわかったのは、新しいアルバムは結構ゲイリーが歌ってるということ。どうりで。アメリカに住んじゃうくらいのUSインディ好きで、初めてのライブにNirvanaのチケットを買ったけど、カートが死んじゃって実現しなかったというエピソードもあったくらいだから。だからライアンが歌う曲の方がもちょっとポップで昔からのファンには聴きやすい。彼のヴォーカルはやっぱり好きだ。頑張って前行って見たから、ロスとかも観察してたけど、変な動き。一生懸命叩いてる感じ。マーーーは、若作り。ボーダーT着ている40代!格好だけだったらまんまティーンで通りそうだった。すごいな。あと、ライアンのギターに女の子の顔写真が貼ってあって、ケイト・ナッシュかな?ちょっと気持ち悪いね。

Shaun of the Dead / ショーン・オブ・ザ・デッド

なかなか見ようとしなかった理由として、男くさいコメディ映画というイメージがあったから。日本でも盛り上がってたし、これを薦める人もまわりにいたけど、私はJack Black、Will Ferrellなどの男性ホルモン系コメディが苦手。でも、ギークを特集した本に主役のショーンを演じたSimon Peggも入っていて、それは女の人が書いた本だったから、女性が見ても好きだと言えるものなら見てみようと思った。そこには最大の魅力としてイングリッシュ訛が挙げられていたけど、実際に見てみて、確かに訛も良いけど、それ以外にもこのショーンには好かれる魅力がいっぱいあった。彼女のリズがちょっと羨ましくなるくらい。まずはヒーローというところ。何があっても皆を守ってくれるという強い信頼感。そして頭の回転も良い。勉強ができるというのではなく、回りを見て察知して考えることが出来る。そして素直なところも魅力だ。
あと、イギリスの描写がリアルでそこも楽しかった。中東系の人がやっている小売店に私もよく言ってたな~とか、イギリス人は昼間っからパブで飲んでるし、何かといったらまずはお茶。
音楽を使ったギャグもいくつもあって、特にQueenの曲でのパフォーマンスは最高!

Adventureland / アドベンチャーランドへようこそ

この映画は大好きで、いっぱい語りたいことがあるんだけど、それでもやっぱりJesse Eisenbergの演技なくしてこの作品は生まれなかったし、それくらいこの映画でのJesseの演技はやばい。エム(Kristen Stewart)が運転する横顔を見つめるジェームス(Jesse)のその目!もうそれだけで何も言わなくても人の心をぐわって掴んで揺り動かすことが出来る。「エムってクールだよね」とか「今日リサ・P(Margarita Levieva)とデートなんだ」とか嬉しいことがあると人に言わずにはいられないキャラクターもかわいい。あと、これは監督(Greg Mottola)が言ってたことなんだけど、「Jesseはがむしゃらで情熱的なのに対してMartin Starrはマイペースで落ち着いている」みたいなことを言っていて、その異なった個性が良い反応を及ぼしたと説明していたけど、確かにそう思った。2人ともいつもの自分を活かしてうまく役をこなしている。キャスティングがお見事ということなんだけど、それでもここでの2人の良い具合のからまなさが、また面白さも生んでいる。Kristenもこの歳の女優さんのなかでは最もクール・ビューティーが相応しい子だし、そういう意味でも本当に完璧な配役。

Don's Plum / あのころ僕らは

Leonardo DiCaprioがまだ輝いていた頃。この人ほど罪作りな人はそういない。もう今では過去の面影はないのが悲しい。その点、Tobey Maguireはこの時もかわいいけど、今もまだかわいい。マイペースなところが良かったのかな。決して大きくジャンプすることはない、高い所に向かっていくんじゃなくて、地面にどちらかの足はつけていたいというか。それ程の期待も背負ってなかったのがよかったのかもしれない。Leoのように怖い位の演技っていうのはないけど、そういう役が来るわけでもないので、自分にあった道を早くから見つけられたのだろう。
他の登場人物もその時その場にいた人という感じがよく伝わってきて良かった。
Jenny Lewisが出ていたのは知らなかった。赤毛って突っ込まれていたけど、白黒映画だから見られないのが残念。

An American Crime

Ellen Pageが『JUNO』でキャラクターを確立する前、まだ天才子役でしかなかった頃。確かにまわりの他の女の子とは違う。同じような格好に身を包んで、じゃれ合っていても、Ellenだけ普通じゃないオーラが凄い。長女ポーラ役のAri Graynorは見たことあると思ったら、『キミに逢えたら(Nick and Norah's Infinite Playlist)』の酔っ払いの娘だった。力強さを感じる。他にも見たことある人がいっぱいだった。母親ガートルード役はCatherine Keener。この人やっぱり好き。激しい感情を表したかと思ったら、今度は全くの無になる。その切り替わりが凄い。James Francoはガートルードの恋人役。別にFrancoじゃなくてもいい様な、そんなに重要じゃないのに、何でやったんだろう。でも、昔のアメリカ人の格好は凄く似合っている。クラスメイト役で『ピーター・パン』のJeremy Sumpterや『トワイライト』のMichael Welchの顔を見ることが出来る。
この話は本当に残酷だ。時代背景や、アメリカの人種、カトリックについてなど、いろいろ知らないと理解できないのかもしれないけど、子どもは本当にイノセントで、酷い事をしているという自覚がないのが恐ろしい。だから大人の責任って大事。子どもがどう成長するか、それは全て大人の手にかかっている。でも全ての大人は、かつては子どもで、その時の大人たちの影響が出るってことだから、現代の人間は歴史上の全人間の影響で出来ているとも言えるから、やっぱりそれってすごい責任重大。自分なんてって思っても、どこかで誰かに何らかの影響を与えている。そして人に出会えば何らかの影響を受ける。それが犯罪にならなければいいんだけど。

A Nightmare on Elm Street / エルム街の悪夢

始めの方は、何故この女の子は自ら危険な方へ向かうのかと見ていられなかったが、主人公かと思っていた金髪美女は物凄い殺され方をして消える。この殺人が一番派手だった。で、実は主役の地味なHeather Langenkampは何でもやるので製作者側は面白かっただろうな。そこらへんが何か『初体験 リッジモント・ハイ』みたい。ファッション的にもJohnny Deppがヘソ出しの切りっ放しトレーニングウェア着てたりと超ダサい80sで貴重。後半になると戦う少女対化物というのがはっきりしてきて恐怖も楽しめるようになった。それでもやっぱりこれ1話ではどんな物語か分からないし、かといって物語は重要じゃなくて、スカッとする恐怖だけが目的っていう映画でもなさそうだし。でもこういうジャンルは好きじゃないのでもう見ないだろうな。

I Love You to Death / 殺したいほどアイ・ラブ・ユー

これのRiver Phoenixが1番好き。ファッションも、このディーボというキャラクターも。
それに加えてKeanu Reevesもぶっ飛んでて最高。
話しもテンポが良くて面白いし、他のキャスティングもナイス。かわいい女の子いっぱい。イタリアンも美味しそう。
だからこの映画はずっと見続けると思う。

Jennifer's Body

Diablo Codyは本当に人間描写が素晴らしい。観察眼が飛びぬけているのだろう。また、今の空気を取り入れる能力にも長けていて、そういうところが見ていて楽しいし、共感できる。また、女の子目線で言うと、『ジュノ』でMichael Ceraを、『United States of Tara』でKeir Gilchristを新しいタイプのアイドルとして生み出しているだけあって、今回はAdam Brodyを復活させている。『The O.C.』で一躍ギーク・アイドルとして注目を集めたが、年齢のせいもあり、なかなかその後が続かなかった。今回は、物語のキーにもなっているバンドのヴォーカル。「Maroon 5みたいになりたいんだ」って台詞があったけど、見た目はちょっとThe Killersに似てる。曲はもっとエモっぽいけど。
主役の2人、Megan Foxは23歳、Amanda Seyfriedは24歳と女子高生役にしては年上だが、現実離れした話なので、そこまで違和感はない。
それにしてもMeganは何故この役を受けたのだろう。『トランスフォーマー』でブレイクした、セクシーで美しいボディが生かせる役ではあるけれど、特殊メイクや気持ち悪いシーンもあった。Amandaも、『マンマ・ミーア』のようなアイドルっぽいイメージとは違った、ちょっと暗めな女の子の役。みつ編みに眼鏡というスタイルが多い。この2人がいるからかなりの大作扱いだけど、見た感想はもっとコアなファンがつきそうなカルトムービー色が強いと思った。『ザ・クラフト』みたいな。
犠牲者となる生徒は異民族、アメフト部、ゴス+エモと納得の選択。Amandaの彼氏チップ(Johnny Simmons)のキャラクターもリアルだと思った。
ドラマの方の話では、「BFF」が鍵となること。女の子の親友関係はなかなかに難しいもの。特に、中学、高校と学年が上がるにつれて、お互いの性格も変わり、周りの環境が変わってくると、今まで通りに仲良くしてくのは困難になってくる。冒頭にBlack Kidsの「I'm Not Gonna Teach Your Boyfriend How To Dance With You」が流れるのも納得の物語。男よりも女同士の方が良いって言ってるように見えた。だって、男のキャラはほぼ殺される。エンディングのBlondieのカバーが良くて、エンドロールでLissy Trullieが流れた時はちょっと涙が出た。

My One and Only / たった一人のあなたのために

俳優のジョージ・ハミルトンの若い頃の実話に基づいた物語。ジョージ役のLogan Lermanは、いよいよ子ども時代とか息子役から主役級が増えてきた。今回も物語の語り手を堂々と演じた。正統派な顔立ちは50年代を舞台としたこの映画にぴったり。今回顔をじっくり見ていて気づいたのが、大きなカーブの個性的な眉をしている。透明感のある瞳の方に目が行きがちだが、その上の大きな弧には存在感がある。このまま正統派、清純派なイメージを保って品のある俳優になって欲しい。
対して、父親の違う兄ロビーを演じたMark Rendallは、線が細く、明るい赤毛も良く似合う個性派だ。彼も子役時代から活動し、同郷のEllen Pageと噂になっていた。ロビーの役柄はイギリス人が得意とする分野だと思う。それをこなせたのは、彼がカナダ人だから?でも、同年代のアメリカ人俳優にはない魅力が彼にはある。あまり大きな役はないけど、のんびり長ーく俳優を続けていって欲しい。同郷の先輩Ryan Goslingみたいに。
他に注目したいのは、Nick Stahl。くせのある俳優だ。今回は、家族が旅の途中に出会う無口な男バド。汗染みの滲む白いTシャツにジーンズという王道50sスタイルが、鍛えられた体に良く似合う。ジョージの母(Renée Zellweger)は旅をしながら結婚相手を探すのだが、バドの一途で謎めいたキャラクターが1番魅力があった。

Finding Neverland / ネバーランド

『ピーター・パン』の本を読んで、この作者・バリさんにもっと興味を持ったので、手始めにこの映画を見ることに。Johnny Deppが好きじゃないからそこらへんはしょうがないけど、それでもバリはすごく魅力的な人物。子どもが好きな人に悪い人はいない。けど、子どもの心で大人の体だと、苦労することがたくさんある。想像力が豊かで、日常生活の中に妖精や海賊、インディアンの世界を見るのはすごくよく分かる。その映像もきれいで、その行為がいかに簡単で誰でもできるってのがわかると思う。『ピーター・パン』の舞台を家で上演する場面は、本当に目の前で再現されているように、家族の顔がいきいきしていて良かったし、感動させるラストだった。
ピーターに「妖精がいるって信じるって言って」って言われたら、絶対「いる!いる!」って答えよう。

Painted Shut 7" / Jay Reatard

今まで気づかなかったけど、単体で聴くとこの曲すっごく好き!短いけど、Jayの特徴のある声が特に際立ってるし。
B面のUgly Deathも、サビのところが好き。合唱系で、Keyの音がこうやって入ってくるのが好き。

Teardrops On My Telephone 7" / Hunx and His Punx

この曲のビデオのHunxかわいすぎ。きれいにお化粧されて、とくに特大電話の上でポージングしている方。あのチープな振り付けも好き。セリフのところでの上目遣いとかもたまらない。
B面はI Won't Get Under YouとYou Better Tell That Girlと2つも入ってお得。
Jay ReatardのレーベルShattered Recordsからのリリース。

Hey Boy 7" / Magic Kids

ジャケットに自分たちの写真を持ってくるあたり、わかってらっしゃる。かわいこぶりっこめ。でも本当にかわいいからしょうがない。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...